#お役立ち
生活の中でできること(職場の場合)
クローン病は寛解期では健康な人と変わりなく過ごすことができます。患者さんご自身の病状に合わせた生活を送るのがよいでしょう。活動期の際は一つでも不安を取り除けるよう工夫をしてみましょう。また、関わりのある人たちに相談するのもよいでしょう。ここでは患者さんと周りの方たちへの各場面での工夫を紹介します。
患者さんができること
通勤中
- 最寄り駅から職場の降りる駅までの間の各駅のトイレの場所を調べましょう。
- 通勤途中のトイレがある施設の場所を確認しましょう。
職場内
- 職場内のトイレの位置、導線を確認しましょう。集合ビルであれば他階で使用できるかどうかも確認するとよいでしょう。
- 体を冷やさないように気を付けましょう。
出張中
- 出張先の移動経路途中の各施設などを確認してみましょう。
- 移動時間も考えて行動したり、トイレが備えてある交通機関を使用するのもよいでしょう。
就職
- 一部の職業に制限はありますが、病状が安定していれば希望する職に就くことも可能です。就職活動では自分の気持ちや医師と相談して活動するとよいでしょう。また、職場に伝えるかどうかも患者さんの気持ち次第なので、同様に医師と相談しながら決めるとよいでしょう。
- フレックス制度や在宅勤務ができる職場を探してみるのもよいでしょう。
- 難病患者さんの職業相談、職業訓練や定着支援を行ってくれる支援機関や、在職中に難病を発症した際の雇用継続の就労支援も行ってくれる機関がありますので利用するとよいでしょう。
職場の方の配慮
- 患者さんによって病気の状態は違うため、本人と病状を話し合って就業に対しての認識を一致させるとよいでしょう。
- 職場での病気への理解が得られず、人間関係で悩み病状が悪化することがあります。職場内でのコミュニケーションが円滑に行われるよう配慮してください。
- 患者さんの病名や病状を本人の承認なしに第三者へ話すことのないよう配慮してください。
- 難病の方を雇用する事業主が申請し支給要件を満たした場合、事業主に対して支給される支援金があります。
- 「事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン(厚生労働省)」