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生活の中でできること(学校の場合)
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生活の中でできること(学校の場合)

クローン病は寛解期では健康な人と変わりなく過ごすことができます。患者さんご自身の病状に合わせた生活を送るのがよいでしょう。活動期の際は一つでも不安を取り除けるよう工夫をしてみましょう。また、関わりのある人たちに相談するのもよいでしょう。ここでは患者さんと周りの方たちへの各場面での工夫を紹介します。

患者さんができること

通学中

  • 最寄り駅から学校の降りる駅までの間の各駅のトイレの場所を調べましょう。
  • 通学途中のトイレがある施設の場所を確認しましょう。

教室内、授業中

  • 可能なら教室から出やすい場所の席にしてもらうようにしましょう。
  • 授業中、お腹が痛くなった場合にトイレに抜けられるよう担当の先生に伝えておくとよいでしょう。

給食

  • 給食(学食)のメニューを確認して食べられるもの、食べられないものを確認しましょう。また、お弁当を利用することも考えましょう。

部活動

  • 寛解期は部活動に参加することも可能です。過度な運動は悪化の原因となることがありますが、医師と相談しながらやりたい部活動に挑戦してみるのもよいでしょう。

学校行事

  • 遠足、運動会、修学旅行、その他校外活動がある場合は、その時の病気の状態を医師と相談して参加するとよいでしょう。参加する場合は、トイレに行けるタイミングを調整できないものはなるべく避けたり、各目的地のトイレの場所などを確認しておくとよいでしょう。

先生、養護教諭

  • 担任の先生や保健の先生に自分がどんな病気でどういった症状があるのか、日常生活でどのように困ったことが起こるのか伝えておくとよいでしょう。他の生徒たちにも事情を伝えておいた方がよいこともあります。そうした対応を含め、病気を理解してもらい、不安なく過ごせるように協力してもらいましょう。学校側に説明する場合は医師の診断書を持参するとよいでしょう。

友人

  • クローン病を説明するのは難しいと思いますが、もしものために友人に伝えておくのもよいかもしれません。仲のよい友人には知っておいてもらえると心強いでしょう。「トイレに行く回数が増える」、「お腹がゆるくなる」、「食べるものによって症状が出る」、「コントロールが難しくつらいときがある」など病状や自分の気持ちを素直に話してみましょう。
学校の先生や周りの友人にクローン病について伝えましょう

アルバイト

  • 自分で病気の状態をちゃんと把握し、可能かどうか、職場に伝えた方がよいかどうかなど、医師や保護者の方と相談し合うとよいでしょう。

学校の方の配慮

  • 病気の状態が悪いとトイレに何度も行ってしまう病気です。
  • 給食では食べられない食材や食べ物があります。
  • 個人によって病気の状態は違うため、生徒と保護者の方、または医師と病状を話し合っていただくと認識にズレが生じないでしょう。
  • 他の子どもたちに説明するときも偏見のないように伝えてください。また、他の子どもたちに説明する前に必ず、本人および保護者の方にどこまで話して問題ないか確認を取るようにしてください。了承を得ないまま話してしまうとトラブルになる可能性があります。
  • クローン病の患者さんは病気の状態や痛み、不安などを抱えています。子どもたちが楽しく学校生活を送れるようにご協力ください。